#pyconjp PyCon JP 2017に参加しました

9/8と9/9に、早稲田大学西早稲田キャンパス63号館で開催された「PyCon JP 2017」に参加しました。
PyCon JP 2017 in Tokyo | Sep 7th – Sep 10th

前回PyCon JPに参加したのは2012年だったようで、5年ぶりの参加でした。
PyCon JP 2012に参加してきました(9/15,16) - メモ的な思考的な

 
以下、簡単な感想を2日間まとめてメモしておきます。

目次

 

Keynote

Peter Wang氏

初日のKeynoteです。遅れて会場入りしたこともあり、既に始まっていました。

自分の知識不足もあり、データサイエンス系のところはなかなか難しかったですが、コミュニティのスタイルはその国にあった形があるというところが印象に残りました。

 

Masaaki Horikoshi氏

こちらは2日目のKeynoteです。

OSS活動は良いと分かっていてもハードルが高く感じるために、それを下げてくれるKeynoteでした。初めてOSS活動を開始する時に参考になるお話がいろいろとありました。

特に、貢献先は自分の興味があるOSSに絞ること、解決しやすいIssueから取り組みはじめると良いというのが印象に残りました。

 

参加したトーク

Pythonとパッケージングと私 (Atsushi Odagiri氏)

setup.pyとか雰囲気で書いているため、パッケージングまわりを知りたくて参加しました。

setuptoolsの30.3.0からsetup.cfgが使えるようになるとのことで、こうなればsetup.pyがスッキリして良さそうでした。

ただ、仮想環境を作った時のsetuptoolsのバージョンがまだそこまでいっていないため、実際に使えるようになるのはもう少し先というのが残念です…

 

メディア会議

技術書はどのように作られるのか気になって参加しました。

パネルディスカッション形式で、本を作る裏側が見えて良かったです。

 

Djangoフレームワークのユーザーモデルと認証 (Shinya Okano氏)

昔、Djangoの認証系をさわったことがあったので、知識を最新にアップデートするために参加しました。

class-based viewでいろいろと書けるようになったのは本当に嬉しい感じです。

 

len()関数がオブジェクトの長さを手にいれる仕組み (Takayuki Shimizukawa氏)

Pythonのコアな話はなかなか日常に登場しないので、気になって参加しました。

関数とアダプタの関係、そしてチェック機構はアダプタ側に持たせていると知り、ためになりました。

Pythonにおけるプロトコルの概念や一覧の紹介もあり、こちらも参考になりました。

 

How (and Why) We Speak in Unicode (Devon Peticolas氏)

しばらく前に 'ascii' codec can't decode byte なエラーと格闘したことがあったので、PythonUnicodeまわりを知ろうと思い参加しました。

Unicodeに至るまでの歴史の解説の中に、スライドの中にアスキーアートが登場したり、日本語の事情が含まれていたりと、なかなかおもしろかったです。

 

Secrets of a WSGI master (Graham Dumpleton氏)

WSGIまわりをさわったことがあったため、WSGIの知識を深めたくて参加しました。

PEP3333に基づいたWSGIの説明と、mod_wsgi の使い方と設定、mod_wsgi-expressの例やDockerでの利用方法がありました。

mod_wsgiをさわる機会はまだまだありそうなので、いろいろと参考になったのと、今後使う時は参照しようと思いました。

 

OpenAPIを利用したPythonWebアプリケーション開発 (Takuro Wada氏)

Swaggerという単語は聞いたことがあったので、具体的な内容を知りたくて参加しました。

Open APIと、現在のバージョン(2.0と3.0)、また各言語向けのライブラリが紹介されていて参考になりました。

 

Python におけるドメイン駆動設計(戦術面)の勘どころ (Junya Hayashi氏)

ドメイン駆動設計をどうPythonに落とし込めばよいのかよく分かっていないため、それを知りたくて参加しました。

概念から始まり、Pythonで実装する時にダメな実装方法と良い実装方法の解説がありました。

サンプルソースコードも公開されていたため、あとでコードを読みつつ理解したいと思います。

 

機械学習におけるデータの再現性について (Yuichiro Someya氏)

データの再現性についてどのように実現するのだろうと気になって参加しました。

再現性におけるつらいところが分かるとともに、 akagi というライブラリにより解決した部分の解説がありました。

それでもまだつらい部分は残るようで、この解決はまた大変そうだと感じました。

 

Pythonをとりまく並行/非同期の話 (tell-k氏)

Pythonの並行/非同期についてふわっとしか理解していないため参加しました。

用語の定義から実装例まで分かりやすい解説があり、とてもためになりました。

資料もきちんとまとまっていたのがありがたいです。今後このあたりをさわるときは、もう一度読み返そうと思います。

 

AWS APIGateway + Python Lambda + NEologdで作るサーバレス日本語形態素解析API (Satoru Kadowaki氏)

実装を例に、工夫したところや苦労したところの情報共有がありました。

NEologdの辞書を充実させる方向ではなく、前処理を頑張る方向での実装でした。前処理の頑張りにより辞書が変わっても結果は変わらなそうなのが印象に残りました。

 

ブース

トーク以外の時間は、主にブースにて過ごしました。

Python/Django + HoloLensなアプリをメインに体験していただきました。

 

その他

ごはん

今回は、2日間を通して、朝・昼・おやつ、そして1日目のパーティと、会場の外に出ることなくごはんをいただけました。

いずれもボリューム満点な上、お昼ごはんは種類の選択肢もありました。ありがたい限りです。

 

モノタロウ侍さん

モノタロウ侍さんにポーズをいただきました。

 

PyCon JP 2018について

既に開催が決まっていました。

2018/9/17(月・祝)~9/18(火)、場所は大田区産業プラザPiO(Plaza Industry Ota)とのことです。
交通アクセス|大田区産業プラザPiO

 
最後になりましたが、PyCon JP 2017を運営してくださったみなさま、ありがとうございました。