Windows7に、一人で使うためのJenkinsを入れてみた

Jenkinsといえばサーバーに入れてビルドするような使い方が一般的。

ただ、「サーバーを立てられなかったり一人だけだったりすることもある、だが、Jenkinsは使いたい」、そんな場合があるかもしれない。

そこで、自分のローカルに入れて既存のC#のプロジェクトをビルドした時のメモ。

環境

  • Windows7 x64
  • Jenkins 1.490
  • TortiseSVNにてローカルにリポジトリを作成済(この中に、C# + .NET4のプロジェクトあり)
  • Python 2.7 (Path通し済)
  • Subversionへのコミットをフックして、Jenkinsにてビルドする

 

Jenkinsのインストール

1.公式サイトより、native package のWindows版をダウンロード

Welcome to Jenkins CI! | Jenkins CI

 

2.インストール

zipを解凍して出てきたmsiファイルを実行し、インストール。
インストール先に空白が無い方が良いかと考え、「c:\jenkins」へと入れた。

 

3.ポートの変更

デフォルトで使われるポート8080は、他のアプリと重なるために変更。
「C:\Jenkins\jenkins.xml」内の、「--httpPort=8080」を変更した。
変更後は、以下のURLへとアクセスして再起動。

http://localhost:8080/safeRestart

 
ポートを変えたので、URLを以下に変更して起動した。

http://localhost:<変更後のポート>


参考:

 

MSBuild Pluginのセットアップ

1.Jenkins MSBuild Plugin のインストール

プラグインの管理からインストールすることができた。

 

2.MSBuild Plugin の設定

Jenkinsの設定 > システムの設定から、以下を設定。

Name .NET Framework 4 用
Path to MSBuild C:\Windows\Microsoft.NET\Framework\v4.0.30319\MSBuild.exe

 

ジョブのセットアップ

新規のプロジェクトを作成し、以下を設定して保存。

全般 プロジェクト名 <任意のプロジェクト名)>
説明 <任意の説明>
プロジェクトの高度なオプション ■カスタムワークスペースの使用 <ビルド後に出力するディレクトリ>
ソースコード管理システム Subversion file:///<ローカルのSubversionリポジトリ
チェックアウト方式 常に最新のファイルをチェックアウト
ビルド ビルド手順の追加 Build a Visual Studio project or solution using MSBuild
MS Build Version 上記で設定した「.NET Framework 4用」を選択
MSBuild Build File <ビルド対象のソルーションファイル名>.sln

 

Subversionコミットのフック

Pythonで書けるということなので、使わない手はない。
PythonにPathを通している自分の場合は、以下を「<リポジトリ>\hooks\post-commit.bat」として保存。

python -c "import urllib;urllib.urlopen('<job実行パス>')"

 
Subversionのコミットをしたところ、フックしてJenkinsのビルドが走った。


参考: