Windows2008R2とWindows7による、L2TP/IPSec接続環境の構築(構築 - 事前共有キー編)

L2TP/IPSecで証明書認証の環境を構築したものの、やむを得ない理由により事前共有キーで構築する必要が出てきた場合、
どこを変更すれば良いかをまとめた時のメモ。


なお、証明書認証の環境は以下の手順で構築している。


VPNサーバー

1.ルーティングとリモートアクセスサービスの変更
  1. ルーティングとリモートアクセス > プロパティ > セキュリティタブ
  2. 以下を入力
項目
□カスタムIPsecポリシーをL2TP接続に許可する チェック
事前共有キー <任意の値>
2.証明書の削除

ローカルコンピュータ\個人に保管されている、CA証明書と接続用の証明書を削除

VPNクライアント

  1. 証明書認証のネットワーク接続をコピー
  2. プロパティのうち、「セキュリティ」タブの「詳細設定」ボタンを押下
  3. 以下を入力
項目
○認証に事前共有キーを使う チェック
事前共有キー VPNサーバーで設定した値>

■ADCSサーバー

発行した証明書を失効させておく。



■注意点

  • 事前共有キーでの接続はMicrosoftは推奨していない。

 Microsoft KB281555 - Windows XP で L2TP 接続に事前共有キーを使用するための設定

  • 事前共有キーが漏れた場合、全端末の事前共有キーを変更する必要がある。
  • 端末の証明書が不要なため、事前共有キーとアカウントなどが漏れれば、どの端末でもアクセス可能。