ThinkPad X201sのHDDをSSDへと換装する

一年前、ThinkPad x201sをSSDに換装した。その後も特に問題は発生せず。
そこで、その時のメモを公開していなかったため、ここで公開。



なお、多くのサイトにお世話になりました。
そのため、この記事はリンクばかりになってしまいました・・・。
(他のサイトも参考にしましたが、リンク切れになったものも多く、残念)

■環境

■OSのインストールとパーティション分割

リカバリDVDにてリカバリし、パーティション分割後、SP1を適用。
TEMPでエラーが出るとあったので、RAMDisk作成とTEMP移動後に、
WindowsUpdateをかける

■Dataram RAMDiskのセットアップ(インストール後の設定)

1.Ramdiskの作成

RAMDisk Configuration Utilityを起動し、以下の設定を行う。

タブ 項目
Settings DiskSize 1022MB
Settings format Unformatted

上記の内容を入力し、「StartRAMDisk」ボタンを押下、しばらく待つ。
RAMDisk started successfully」が出たら次へ。

2.ディスクの管理からフォーマット

「未割り当て」を選択し、「新しいシンプルボリューム」ウィザードにより作成。

画面 項目
ドライブ文字 ●次のドライブ文字 R
パーティションのフォーマット ファイルシステム NTFS
アロケーションユニットサイズ 規定
ボリュームラベル RAMDisk
■クイックフォーマット チェックする
□ファイルとフォルダの圧縮 チェックしない
3.ドライブ文字の固定

RAMDisk Configuration Utilityを起動し、以下の設定を行う。
ドライブ文字の固定だけ行い、終了時の保存は行わない。

画面 項目
Load and Save ■Load Disk Image at Startup チェックする
Filename C:\RAMDisk.img(デフォルト)
□Save Disk Image on Shutdown チェックしない


上記の内容を入力し、「Save Disk Image Now」ボタンを押下。

4.イメージの圧縮

今回は起動時のドライブ文字の固定だけであることから、ドライブ容量を節約するため、上記3.で作成したイメージは圧縮しておく。
イメージファイルを選択 > 詳細設定ボタン > 属性の詳細 を開き、「■内容を圧縮してディスク領域を節約する」をチェックする。


ここで一度再起動し、再起動してもRAMDiskが存在しているかを確認。



RAMDiskへの移動

1.Windowsまわり
  • 一時ファイルをRAMDiskへと移動

移動は、システムの詳細の環境変数を変更することで行う。

環境変数 変更前 変更後
ユーザー:TEMP %USERPROFILE%\AppData\Local\Temp 削除
ユーザー:TMP %USERPROFILE%\AppData\Local\Temp 削除
システム:TEMP %SystemRoot%\TEMP R:\Temp
システム:TMP %SystemRoot%\TEMP R:\Temp


ここで一度再起動し、再起動後も「R:\Temp」ならびに環境変数が変わっているかを確認する。


環境変数のうち、ユーザー側を消す理由については以下を参照。
@IT - Tempフォルダの場所を変更する


物理ドライブの仮想メモリをやめ、RAMDiskのみにする(pagefile.sysファイル・スワップファイル)。
システムの詳細設定 > パフォーマンスの設定ボタン > 詳細設定の変更ボタン

項目
□すべてのドライブの〜 チェックを外す
Cなど、RAMDisk以外 ページングファイルなし
R(RAMDisk) ●システム管理サイズ


再起動を促されるため、再起動を行う。





2.Firefoxまわり
  • キャッシュファイルをRAMDiskへと移動

URLに「about:config」を入力し、以下を変更(無い場合は作成)する。

項目
browser.cache.disk.parent_directory R:\Firefox


ここで一度再起動し、再度Firefoxを利用した際に「R:\Firefox」が存在するかを確認する。
なお、タブの保存などについては、別のところに保存されるため、キャッシュファイルを移動してもタブの保存内容が削除されることはない。


ちなみに、上記以外に、キャッシュファイルをそもそも作らないという方法もあり。
PCプチ技能向上委員会 - Firefox のキャッシュの保存先をラムディスクに変更する方法



Windows関連の設定

1.インデックスの作成を無効にする

SSDは高速なので、インデックスの作成は無用のため、各ドライブのプロパティより、以下を設定。
途中でエラーが出ても無視し、しばらく待つと対応完了。

タブ 項目
全般 □このドライブ上のファイルに対し・・・ チェックを外す
属性変更の確認 ●変更をドライブ、サブフォルダー〜 選択する
2.復元ポイントを削除する

復元ポイントを削除するかどうかは個人判断によるが、不具合が出たらクリーンインストールという方針で、復元ポイントは削除で。
システムの保護より、保護が「有効」となっているものを無効する。

3.デフラグはやめる

自動的になっているはずだが、念のために確認。


アクセサリ > システムツール > ディスクデフラグツール にて、
SSDが最適化スケジュールの対象外となっていることを確認。


4.レジストリの変更
  • 8.3形式(MS-DOS形式)ファイル名の自動生成を無効化

HKEY_LOCAL_MACHINE > SYSTEM > CurrnetControlSet > Control > FileStstem より、
「NtfsDisable8dot3NameCreation」を「1」(無効)にする

  • NTFSの最終アクセス日時の更新の無効化(の確認)

上記と同じパスにある「NtfsDisableLastAccessUpdate」が「1」(無効)であるかを確認

  • PrefetchとSuperfetch

デフォルトで無効のため、特に何もしない。(確認は以下の通り)

5.Trimの確認

管理者コマンドプロンプトで以下を入力し、「DisableDeleteNotify = 0」と出れば、Trim有効

fsutil behavior query DisableDeleteNotify

博士課程大学院生の現実逃避日記 - Windows 7のSSD対応に関するまとめ

6.ハイバネーション(休止・ハイブリットスリープ)にさせない

hiberfil.sysのような大きなファイルが作成されてしまうため。
管理者コマンドプロンプトで、以下を実行する。

powercfg -h off

*n.on.log - Windows 7 tips: hiberfil.sys と pagefile.sys を削除する


■発生する問題

  • Chromeの更新ができない場合

TEMPフォルダをRAMDiskに作成していると発生するようです。
consbiol のエコ日記 - Chromeの更新ができない人はTEMPフォルダをRAMディスクにしてないかチェック

最大でも4092MBとしておいた方がよいそうです。
Schwatze SQ - Windows7 x64でRAM Diskを使う