4/21に、ギークラボ長野にて開催された「OSSライセンス」勉強会に参加しました。
「OSSライセンス」勉強会 - connpass
テクニカルライター/ITライターの可知豊さんの講演の他、フリーテーマのLTがありました。
昔、ライセンスまわりを調べていた時、可知さんの書籍に出会って非常に助かったため、当日を楽しみにしていました。
ライセンスまわりは何となく理解していましたが、OSSと著作権の関係をすっかり忘れていたため、色々と学べて良かったです。
以下簡単なメモです。誤っていたらご指摘ください。
目次
オープンソースライセンスの基礎と実務(ダイジェスト版)
スライド:オープンソースライセンスの基礎と実務
スライドのダイジェスト版の講演でした。重要と思われるところを中心に話していただいて、理解しておいたほうが良いポイントが分かりました。
印象に残ったところは以下です。Tweetできなかったところは他の方のTweetを引用します。
- プログラム言語の文法は、著作物ではない
- OSSの前に、著作物だから、という点でも考える
- 創作時に著作権が発生する
- 例えばライブラリの移植とかであれば、言語が異なるのであればライブラリのアイデアを再実装ということになるので、著作権上はセーフではないか
- 混ぜて使えないライセンスがあるので注意
- webサービスのような実行結果を提供する方式の場合、GPLはソース公開の義務がない
- MITの場合、ソースコードのヘッダーにライセンスを維持・追加する例がある
- GPL3.0、DRMとみなされる形での配布は禁止してる
また、最近、趣味で機械学習のモデルを作っていたため*1、作ったモデルのライセンスに関する質問をしてみました。
- ライブラリを使って解析した結果は、ライブラリのライセンスとは関係ない
- 元データのライセンスが分からない場合は、提供元に確認するのが大切
- 特徴量になっていれば、元の著作物の派生物には当たらないのではないか
という回答をいただけました。
他に、可知さんにサインをいただきました。ありがとうございました。
本日、可知さんにサインをいただきました。ありがとうございました! #nseg #glnagano pic.twitter.com/SEaW0syQ2L
— thinkAmi (@thinkAmi) 2018年4月21日
なお、書籍の最新版は電子書籍にて提供・販売されています。内容も適宜更新されるそうなので、こちらをどうぞ*2。
知る、読む、使う! オープンソースライセンス - 達人出版会
LT
フリーテーマでしたが、いずれも(資格試験含む)ライセンスまわりのLTでした。
AWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト取得への道 (katekichiさん)
LTを聞いて、地道に勉強するしかないと感じました。
業務で学んだことが出題され、資格勉強で得た知識を業務にいかせているとのことでした。
MySQLのライセンス (とみたさん)
スライド:MySQLのライセンス
MySQLのライセンスまわりについてのLTでした。
が印象に残りました。
とある実例
とある実例のお話でした。
「やってしまったのは仕方ない、正直に対応する」というのが印象に残りました。大事。
農業AIアイデアソンに参加してきた (kotyさん)
スライド:農業AIアイディアソンに参加してきた // Speaker Deck
当初の予定とは変更し、農業AIアイデアソンに関するLTでした。
いつもリンゴは食べる側でしかなく、栽培については書籍でちらっと知った程度なので、現場のお話がちらっと聞けて良かったです。
また、農業における暗黙知を形式知にするのは、大変だけど重要そうだと感じました。
その他
受付係をしました。出席率100%でありがたいことです。
お菓子係も行いました。当日暑かった & 前回担当より参加者多かったため、飲料とお菓子を1セットずつ増やしました。
ただ、ちょっと量が多かったかもしれませんので、ここらへんはまた担当する時に考えたいと思います。
最後になりましたが、可知さんをはじめとする関係者のみなさま、ありがとうございました。